ニーリーの菊地(@_tinoji)です。
先日、LayerXさん・estieさん・GOGENさんの3社で運営している 不動産tech Product Night というイベントでCTOの三宅が登壇させていただいたのですが、 実は僕の多大なる「無茶振り」でCTO含め複数のメンバーに負担をかけてしまったので、懺悔と感謝の意を込めて1本ブログを書いておこうと思います。
3行要約
- 社内の生成AI活用のPoCを始めたが、有志プロジェクトなのでスピードが出づらかった 🥺
- CTOに無茶振りしてイベントに登壇してもらったら、その準備過程で爆速で成果が出た 💨
- 会社としても生成AIに目が向くようになり、実用化の温度感が上がった 🔥
第1回不動産tech Product Nightへの参加
今回登壇させていただいたのは第2回で、7月に第1回がありました。
主催のLayerX Fintech事業部(MDM)さんは同じオフィスビル&不動産テック仲間なのですが、誘ってくれなかった(圧倒的言いがかり)ので突撃することにしました。
不動産テックなのに弊社呼ばれてねぇな!?突撃だ!!!! https://t.co/YUBQfFadJu
— てぃんおじ(Hiroaki Kikuchi) (@_tinoji) 2024年7月4日
この回のテーマは「業界の重さ」ということで不動産というドメインにフォーカスし、ドメイン特有の重さをデザインやエンジニアリングでどう解決しているのかというものでした。
ドメインの重さをユーザー体験に影響させないための工夫、ドメイン知識の獲得戦略、社会課題と企業成長を両立させる考え方やアプローチ、といった内容で、パークダイレクトを開発する自分にも非常に刺さりました。
次回はウチも登壇したい!と思い、MDMの髙橋さんに「第2回はウチのCTOも登壇させてください!」と伝えました。
予想していなかったテーマ
7月中に髙橋さんからお誘いの連絡をいただいたのですが、なんとテーマが「AI」で、1ミクロンもAI活用ができていない弊社としては極めてハードルの高い内容です、、、
が、即答でやります宣言をしました。
今振り返ると「自分が登壇します!」と言っていたらこの時点でビビってお断りしていた可能性が高いのですが、前述の通りCTOに登壇してもらうつもりだったので即答できましたw ひどい話なのですが結果これが功を奏したとも言えます、、、
緊急プロジェクト発足
CTOから下期アジェンダとして、生成AI活用とか野心的なアジェンダを取り組んで欲しいと言う話が出ていたので、実はSREチームの有志メンバー2人ちょうど7月から有志でBedrockのトライアルを始めていたところでした。ただチームのメインタスクとの兼ね合いもあり、かなり限られた時間で2人でモブプロなどを行い進めてくれていました。
という状態に降って湧いた1ヶ月後の登壇。急激に優先度が上がりました、、、!
急遽作戦会議を実施して、その後も定例MTG化。爆速で進捗が生まれるようになりました。
さらに生成AIにおけるセキュリティの意識が芽生えたことも非常に良かったです。コーポレートエンジニアやCISOを呼びつけて大至急登壇までの情報管理の取り決めをfix → 今後も重要なので登壇終わっても議論しつづけましょう、という流れになりました。すでにCISOがガイドラインを作り始めているようです!
無事登壇!
というわけでこちらが登壇資料です。どうでしょう、1ヶ月前には何もやってなかった会社には見えないのではないでしょうか。 偉そうに言ってますが僕自身は何もしておりません。ご協力いただいた皆さん本当にありがとうございました。
参加者数も満員御礼で、イベントとしても大盛況でした。運営の皆さんありがとうございました。
各発表の内容についても触れようと思ったのですが、登壇者のGA technologies 橋本さんがレポート記事を書かれていたので、真面目なお話はそちらにお譲りしますw note.com
さいごに
本来であれば「もう無茶振りはしません、ごめんなさい」で締めるべきなんですが、正直味をしめてしまいました。
今回登壇で紹介した事例は実用フェーズに持っていこうという話になっていますし、ビジネスサイドの部署にも認知が広がったので「この作業、生成AIで効率化できませんか?」というような提案が上がりつつあり、かなりワクワクしています、、、!
これからも怒られない程度に無茶振り登壇駆動開発を使って、会社の技術レベルを上げていこうと思います!