ニーリーのテックブログを始めました!

こんにちは、株式会社ニーリーでプラットフォームグループのマネージャーをしている菊地(@_tinoji)です。

この度、ニーリーでテックブログを始めることにしました。記念すべき1本目の記事ということで、今後の投稿のハードルを下げるという大義名分のもと、テックブログを始めるまでの思い出話でも書いてみようと思います。

ニーリーって?

いきなり知らない会社の昔話を始められるのもアレだと思うので、簡単に会社の紹介をさせてください。

ニーリーは2013年に創業され、インキュベーション事業を始め様々な事業を展開したのち、2019年にPark Direct(パークダイレクト)という月極駐車場SaaSをローンチします。これが今の我々の主力プロダクトになっています。

賃貸住宅を検索できるようなサービスと似たUIですが、「契約までオンラインで完結」できるというのが推しポイントです。通常2週間程度かかると言われている月極駐車場の契約が平均2日で完了します。僕も最近知ったのですが、最速で24分という記録があるらしいです。

「駐車場」と聞くと一見地味に聞こえてしまうと思いますが、我々がターゲットとする月極駐車場は約3,000万台あると言われており、市場規模としては約3兆円にも登る巨大なマーケットです。2023年にはシリーズAの資金調達が完了して累計調達額は58億円となりました。

さらに、駐車場を起点として様々なビジネスの展開を見据えており、その大きな一歩として2023年10月にEV充電サービスを提供開始しました。 prtimes.jp

EV充電のみならず、駐車場や車両のデータを活用して「モビリティプラットフォーム」を構築すべく新規事業の可能性を模索しています。 どうでしょうエンジニアの皆さん、「日本で最も駐車場データを保有する会社になる」と聞くとワクワクしてきませんか?

一見地味に聞こえる駐車場ビジネスがいかに可能性に満ちた領域なのかについては、以下のnote記事に詳しく書いてあるのでぜひ一度読んでみてほしいです。 note.nealle.com

ニーリーのエンジニア組織

前置きが長くなってしまうのですが、ニーリーのエンジニア組織も個人的にかなりユニークだと思うのですこしだけ紹介させてください。

なにがユニークかというと「スタートアップっぽくない」ことだと思っています。
スタートアップという温度の高い業界にいながら、どこか冷静で自分たちを客観視している。開発をするときも決してノリで作らず、まず課題を正しく把握して必要十分な設計を考える。そんな人たちが集まっています。

自分もそんなところに惹かれて入社を決めたのですが、後々「投資家の方からもスタートアップっぽくないって言われるよ」とCEOから聞きました。エンジニア組織だけでなく会社全体の文化として根付いてるということだと思います。

ここまで根付いたカルチャーなのでそれっぽいキーワードとして決めてみようということで、今では「熱量と冷静さの共存」と呼んでいます。これ以外にも2つキーワードが生まれました。

残り2つも含めてCTOがnote記事を書いているので、こちらもぜひ読んでみてください。 note.nealle.com

テックブログどころじゃない期

さて、自分はPark Directがリリースされてから2年後の2021年11月にニーリーに入社したのですが、当時はまだエンジニアの社員は2人で、当然テックブログのテの字も出るような状況ではありませんでした。

翌年新しくできたSREチームに所属し、バックエンドのインフラをAWS Elastic BeanstalkからAmazon ECSへリプレイスする比較的大きなプロジェクトを実施したのですが、色んなことにハマり、様々な工夫を行う中で「こういうのブログに書けたら、多少なりとも誰かのためになりますよねー」という会話を何度もしたことを覚えています。

当時の葛藤つぶやき

その瞬間は、手が空いたらQiitaに書きましょう!と盛り上がったりするのですが、忙しいのでなかなか手を付けられず、「まぁどこまで業務のことを公開していいか分からないしな・・・」と心の中で言い訳をして、いつの間にか何を書こうとしていたかも忘れていきます。

知名度に悩んだ期

時を同じくして、エンジニア組織を拡大すべく採用を積極的に行っていたんですが、一番困ったことはそもそも候補者の方に会ってもらえないことでした。採用媒体でスカウトを打ってもカジュアル面談に結びつかない、そんな日々が続き、よくCTOの三宅さんに愚痴ってました。

note.nealle.com

菊地くんは口癖のように「知名度がないだけで、話す機会さえあればいい会社だと思ってくれるんすよ!」と言っています(笑)。

まずはCompany Deckでしょ期

知名度がないのはその通りな一方で、仮に興味を持っていただきニーリーについてググってくれたとしてもエンジニア関連の情報が何も出てこない、というのは致命的な課題でした。

さすがに何か作ろうという話になり、テックブログも候補には挙がったのですが、まだ継続する組織的な体力が全然なかったですし、なにより第一はCompany Deckでしょという結論になりました。採用ページのトップからご覧いただけます。 jobs.nealle.com

Company Deckだけではなく、利用技術などが分かるエンジニア向けの資料も必要だよねということで、エンジニア向けのRecruiting Deckも作りました。(Recruiting Deckという名前は僕しか使っておらず、社内では開発Deckと呼ばれています(笑))

当初ロゴの羅列だった使用技術も今では随分洗練されました

noteで手応え感じた期

これで多少なりともどんな会社なのか、エンジニア組織がどんな体制でどんな言語を使っているのか、ぐらいは分かるようになったのですが、さすがにスライド数枚でカルチャーを伝えられているとは感じられず、長めの文章を公開したくなってきました。

よし今こそテックブログ!・・・とはならず、ちょうど会社全体で開始していたnoteにエンジニアも寄稿していくことになりました。

note.nealle.com

入社エントリをはじめ、チーム紹介、事例紹介 etc... といった内容で、高頻度とは言えませんが毎月コンスタントに記事を出し続けています。

特に2023年の年末にはかなり高い目標を設定し、カルチャーを伝えるための気合の入った記事を6本公開しました。たった6本ではありますが、エンジニアだけでなく広報、CTO、CHROと多段でレビューを行い質を高めようとしたため、本当に本当に大変なプロジェクトでした。

JIRAのチケットだけではスケジュールが把握できなくなり、スプシで管理してました

そこまで労力をかけただけあり、初めて明確な反響が得られました。Xで有名な方がポストしてくれたり、はてブのホッテントリ入りしたり、なんと「note読んでカジュ面応募しました!」という方まで現れました。 広報のメンバーがXで記事がシェアされる度にSlackに投稿して、みんなでうおおお!とか言って盛り上がっていました。モメンタムってやつですね(適当)

年末の挨拶までnoteの話でした

今ならテックブログやれるでしょ期

「これができたなら何でもできる気がしてきた」と言っていますが、まさにこれが「今ならテックブログやれるかも」と感じたときでした。 おそらくそれを見越して、年末にはすでにCTOがテックブログ開設に向けて動いていました。↑の年末の挨拶をした同じ日にテックブログ検討のミーティングが入っていました(笑)

副業でエンジニア採用のサポートをしてくれていた僕の知り合いが媒体選定などを主導してくれて、1月には概ねはてなブログで運営する方針が決まりました。 2月に会社全体で大きな体制変更があったのもあり、1ヶ月ほど怠けてしまったのですが、今こうやって開設することができました。正直少し感動しています。

社会の解像度を上げる

これはニーリーが会社として掲げているミッションです。

めまぐるしく変化していく世の中で

正確に問題を捉え、

たくさんの選択肢から最適な答えを見つける。

テクノロジーを通じて、

数多の選択肢が見える社会を実現する。

どこかの誰かが最適な答えを見つけるための選択肢。そんなテックブログにしたいと思います。お楽しみに。